みんな、愛し方を忘れてる。



親友がこんなにも悩んでいるというのに、適当なことを言う蒼人に、腹が立つ。
あまりにもひどいじゃないか。冷酷男め。

「でもさ、あんまりだと思わない?確かに、気づかなかった俺も悪いけどさ・・・ちょっとくらい、頼ってくれたっていいじゃんか」
「仕方ないだろ。宮咲さんだって、灯を思ってしたことだったんだし」
「そうだけど・・・・」

俺は、ちぇっ、と小石を蹴飛ばした。
蒼人はそんな俺を見て、呆れたようにため息を吐くと、

「まあ、お前はお前らしく、明るく接したらいいんじゃない?今お前が遠慮したら、自然消滅だぞ」
「えっ!?それは嫌だ!」

俺は鞄をぶんぶん振って、自然消滅はしたくないことをアピールする。

「だろ?だったら、拗ねずに頑張れよ」
「そうだよなあ・・・明日は、一緒に帰ってくれるかな?」
「帰ってくれるってー」

そう返した蒼人の声は明らかな棒読みだったが、それでも元気が出てきた。

文句ばっかり言っていても仕方がない。
動かないと、気持ちは伝わらないのだから。