~灯side~
冬穂がいじめられているのを知ったあの日以来、冬穂と俺の関係は悪化していた。
デートに誘ってもいつも断られるし、一緒に帰ることすらしてくれなくなった。
もしかして、あの時、怒りすぎたかな。
罪悪感とか抱いてなければいいんだけど。
ああ、もう、冬穂の気持ちが分からない。
「あー、全然分かんねえ!」
「なんだよ、うるせえな」
俺が叫ぶと、隣にいる蒼人が耳を塞いだ。
今日も、冬穂は俺を置いて帰ってしまった。
今日は、部活だって、休みなのに。
だから、仕方なく蒼人と帰っているのだ。
「なあ、蒼人。俺、なんかしちゃったかな」
「宮咲さんのことか?さあ、知らね」


