灯の優しさが、痛い。
ずっとこうやって胸を痛めながら、灯を裏切り続けなければいけないのかな。
早く、早く、言わないといけない。
こんなにも優しい灯を、これ以上、傷つけないように。
出来るだけ早く。今すぐ。
ほら、早く。私。
「うん・・・・ありがとう」
言えなかった。
「・・・よしっ!じゃあ、五限が終わるまで、ここで話そうぜ。ご飯も、持ってきたし」
灯はそう言うと、じゃーん!と、私にパンを見せた。
「これ・・・・」
「何も食べてないだろ?はい、メロンパン。俺はクロワッサン」
灯は私にメロンパンを差し出すと、私の隣に腰を下ろして、パンの袋を開けた。
私もメロンパンの袋を開ける。


