みんな、愛し方を忘れてる。



前に、正しさだけで動いてしまったら、誰かを傷つけるかもしれないと思ったことがあった。
けれど、今の決断の方が、もっと傷つけてしまうことになるのではないだろうか。

誰も傷つけないで済む選択は出来ないことに、今、気づいた。

それならば、私が一番傷つきたい。
私が傷つけることになる人と同じくらいの、いやそれ以上に、私が傷つけばいい。

そうすることで、罪の意識を薄れさせたいのだ。


「はあ・・・・」
「・・・冬穂」

ため息を吐いた時、ふいに声をかけられ、私は顔を上げた。
そして、声のした方向に視線を上げると、

「とも・・・?」

何故かそこに、灯が立っていた。