その後、圭汰の提案で、私は五限目の授業をさぼった。
授業担当の先生には、圭汰が、私は保健室に行っていると伝えてくれた。
私自身、教室に戻れる気分ではなかったため、圭汰の配慮に感謝した。
五限目の授業の始まりを告げるチャイムの音を、裏庭で聞く。
私はベンチに腰かけながら、下を向いた。
本当に、私の判断は正しかったのだろうか。
灯のことは、どうしよう。
灯には悪いけれど、圭汰と付き合うなら、灯と別れないといけない。
圭汰の奥さんにも、悪いことをしてしまう。
全てを裏切って、沢山の人を傷つけることになる。


