みんな、愛し方を忘れてる。



瞬間、突如、辺りに響いたその声に、その場にいた全員が動きを止める。
運良く、水が少しかかった程度で済んだ私も、声の先に目をやった。

「っ・・・!」
「はあ、はあ・・・お前ら、そこで何してる」
「やばいよ、望未!逃げなきゃ」

慌てる友人らに肩を揺さぶられながら、どうしよう、と焦った様子で、望未ちゃんは目を泳がせた。

私はそんな彼女らを他所に、ただずっと声の主を見つめた。


ずっと、待っていた。

彼を見た瞬間、心の底からそう思った。

急いで助けに来てくれたからか、肩を揺らして息を整えながらこちらに向かって歩いてくる、彼。


やっぱり、守るって言葉は嘘じゃなかったんだね、圭汰。