みんな、愛し方を忘れてる。



「私さ、気に食わないんだよね。あんたみたいな特に可愛くもない凡人が、灯の彼女でいんのが」

灯の前とは百八十度違う、怒りに染まった望未ちゃんの顔。
見下ろされているから、余計に恐く感じる。

「望未、用意出来たよ」

すると、望未ちゃんの友達の一人が、そう望未ちゃんに声をかけた。

望未ちゃんは不敵に笑って、

「ありがとう」

と、何かを受け取る。

「あっ・・・・」

それは、ホースだった。
近くにある花壇から、持って来たのだろうか。
ホースの先端からは水が流れている。

私に水をかけるつもりだ。

そう勘づいた時、

「うざいんだよ、まじで」

望未ちゃんは、私にホースを向けた。



「何してるんだ!」