みんな、愛し方を忘れてる。



一日くらい、穏やかに過ごしたい。
悩みが一つもない日を、一日でいいから欲しいものだ。

そう思うと、ため息が出た。



放課後、私は部活に行く灯と階段の所で別れ、一人で下駄箱へと向かった。

下駄箱に着くと、私は自分の靴箱を開ける。

「・・・・う、そ」

けれど靴箱の中を見た瞬間、驚きのあまり思考が停止してしまって、体が固まった。


靴の中いっぱいに入った砂。
表面も砂でかなり汚れている。

今まで受けた嫌がらせの中で、一番ひどいと思う。
それ以外、何も考えられなかった。


「・・・冬穂?どうした?そんな所で」