「もう時効だし、責めるつもりじゃなくて」
「うん・・・」
優しい声の灯に、私は更に俯く。
「今だから、言うけどさ、」
灯はそこで言葉を止め、私の両頬に手を添えて、そのまま私の顔を持ち上げた。
そして、
「ずっと、冬穂と花火見たかったんだ。だから、今めっちゃ嬉しい!」
と、幸せそうに笑った。
その笑顔に、私の胸がチクリと痛む。
笑顔で許されるからこそ辛いことってあるんだな、と思った。
こんなに愛してくれているのに、私はずっと過去に縛られて、心を一つに決められないでいる。
ごめんね、灯。
そんな気持ちを心の奥にしまい込み、私は出来るだけ、灯と同じように笑った。
「うん・・・私も、嬉しい」
「本当?なら、もっと嬉しい!」


