「・・・かもな。暗くなってきたし」
灯は私の思惑など露知らず、自然と変わった、次の話題に乗った。
私は窓を開けた。
もう既に暗くなっている外では、沢山の生徒たちがグラウンドに座って空を見上げて、今か今かと花火が打ち上がるのを待ちわびている。
一方、そんな生徒たちの注目を浴びている夜空は、普段と変わらず、いくつかの星と月を輝かせていた。
だけど今の私達には、いつも通りの夜空も、少し違って見える。
ーーヒュー・・・ババンッ
花火が一つ、上がった。
グラウンドから、おーっ、と歓声が聞こえてくる。
もちろん、私達も同じような声を上げた。
そして、それを境に、次々と花火が上がっていく。


