近づいては離れ、を繰り返して、いつまで経っても距離は縮まらない。
そのくせして、その曖昧さがいつまでも心を放してくれない。

神様は、私にどうしろと言うのだろう。

分からない。
だから動けなくて、どうしようもない。


窓の外を見やると、見覚えのある景色が広がっていた。

現実が、反射して窓に映る自分の顔に、くっきりと表されていた。