みんな、愛し方を忘れてる。



みんな、嫌な顔をものすごく分かりやすく見せていたけれど、喧嘩らしい喧嘩は起こらなかった。

それだけでも、幸いだろう。

ただ、小日向くんや灯に嫌われていることを、望未ちゃんは私のせいだと誤解して、更に恨まれるようになってしまったことは、不幸以外の何物でもない。


「・・・冬穂、大丈夫?水飲む?」

灯が心配そうに眉尻を下げる。

私は首を横に振り、

「今飲んだら吐いちゃいそうだから、いい」

と断って、顔に手を当てた。