「・・・・。」
それにしても、なんか気持ちが悪いな・・・。
私は窓に凭れかかりながら、小さな息を吐く。
胸のむかつきを覚え、もう酔ってしまったのか、と思う。
しかし私は、特別乗り物酔いしやすいタイプではないので、酔い止めの薬は飲んでいないし、持ってきてもいない。
私は酔いを和らげるために、目を閉じた。
「なあなあ、冬穂!トランプしようぜ!」
しかしその瞬間、灯に肩を叩かれ、無理矢理起こされる。
私はそっと目を開けて灯を見ると、
「ごめん、気持ち悪い・・・」
と、断った。
「えっ、マジか。大丈夫?」
「うん・・大分ヤバいかもしれない」
「薬は?飲んだ?」
「普段酔わないから・・・持ってきてない」
「そっか・・・なあ、蒼人、酔い止め持ってない?」


