みんな、愛し方を忘れてる。



「はあ・・・・」

星を見上げながら、私は手すりの上で腕を組み、顎を乗せて凭れかかる。

たった十数分前と同じことをしているのに、気持ちは十数分前より、ずっと重い。

告白された後、圭汰に、返事はいくらでも待つから、と言われ、私は何も言えずに頷いた。
それから私は、消えていく圭汰の背中を、ただ見つめていた。


夜風は変わらず心地良くて、泣きそうになる。


もう、何もかもが分からない。
私はどうするべきなのか。どうしたいのか。

圭汰ですら、自分の思いを全て伝え、はっきりと意志を示したのに。

私は、ずっと意味もなく揺れている木のようだ。

どうしたらいいのか、星に聞いても夜風に聞いても分からない。
確かなことは、この揺れる心だけ。



「よし、全員座ったな。じゃあ、お願いします」