「・・・自分が最低だってこと、分かってる。あの頃も今も、俺は冬穂を傷つけてる。それなのに、今、もっと傷つけることを言おうとしてる」 私は黙って、その先の言葉を待つ。 「・・もう、嘘はつけない。夏祭りの日、冬穂にキスして、抑えられなくなった。ごめんな、冬穂」 謝るなと言ったのに、それでも謝るところは、圭汰らしい。 「俺と、付き合って下さい」 圭汰はそう言って、深く頭を下げた。 私は何も、言えなかった。