メールが届きました。


 
愁「あ~、だりぃな~」

『職員室』という看板が見えて来ていても
お構いなしに本音がボロボロ出ている。

有「さすがに反省してる『風』で行こう」

8人で一斉に静かになって若干下を向く。

梓「誰が一番先に入る??」
康「いや、ここはじゃんけんっしょ!」


たかが職員室に入るためだけのじゃんけん。
なのにみんな本気。

『じゃーんけーんポン!!!!』

職員室の前。大声でじゃんけんを本気でやる
今日から星学高校の一員になる生徒8人。

「お前らうるさいぞ。いいから入れ。」

呆れたのか、担任のほうからお迎えに来た。
みんな一斉に下を向くが、今のじゃんけんで
本当に反省していないというのはもうバレてるだろうな。

「よし、並べ。」

職員室に入ってから誰一人声を発さない。
逆におかしくなってきてしまった。

有香と康平も同じことを思っているのか、笑いを
こらえているように見える。

「お前らを呼んだのは、入学式のときこそこそ
盛り上がっていたな。あれだ。」

やっぱりな~。

愁「す、すみません。」
「いや、謝らなくていい。」

『へっ??』

さすが、何かで以心伝心してただけあってみんな同じ反応。