「よし、とりあえずこれから名前を呼ばれたやつは
この後職員室へ来るように~」
早速呼び出しか。
おそらく遅刻して途中入場してきた人かな。
そう思ってみんな油断していた。
「え~っと、佐藤…あ、大介。愁、有香、康平、
莉奈、悠太、愛華」
…あれ?私以外呼ばれた??
さっきの8人みんなで顔を見合わせている。
何でお前だけ呼ばれてないんだと言わんばかりの
表情でこちらを見ている。
ラッキーと思いながら丁寧にウィンクを返す。
「あ、あと梓も。」
梓「へぇえええ!?」
担任から突然名前が挙がり、変な叫び声をあげてしまった。
もう一度みんなのほうを見るとクスクス笑っている。
入学式から呼び出しで職員室に行くのはやっぱり
気が引けるな…
とは思いつつ行かないのもまずいので8人で重い足を
嫌々ながら運ばせる。
康「さっきのウィンク最高だったな~」
悠「こんな感じ~??」
莉「似てる似てる~~!!」
梓「やめてって~~!!!!!!」
なんとなく呼び出されている理由は気づいてる。
恐らくみんな。でも反省の色は無い。
さっきの入学式中のことだろうな。
反省するどころか開き直ってふざけているし
ふざけ方に餓鬼っぽさが無いけどにぎやかな感じ…
高校生の青春が始まったって感じさせる。
