入学式も席が自由だったから8人で固まって座った。
静かにみんなで話していたおかげもあってか、
校長の長い話も全然苦じゃなかった。
むしろ楽しくて…
悠「なぁ、校長輝いてね??」
大「停電しても光ってくれそうだな」
莉「ちょ、やめてって!!」
笑いを堪えるのが大変な入学式だ。
愁「おい、担任こっち見てるぞ!!」
梓「今更もういいわ」
8人だけ小刻みに頭が揺れてたらそりゃあ
誰だって見るよ。
みんなの笑いが落ち着いて来たころだった。
愛「…ふっ!」
突然、時間差で愛華が吹き出した。
『おいー!』
みんなで静かにつっこむ。
さすがに今のは…バレたな。
有「てゆーか笑いのタイミングな」
「星学高校の生徒であるという誇りを持って、
これから3年間、有意義に過ごしてください!!」
最後の言葉だけ校長がやたら強調して言った後、
やっと長かった入学式が終わった。
教室に戻ってロングホームルーム。
今度は校長に代わって担任の長いお話。
「入学式に寝ている生徒が何人か見受けられたが、
これではこれからの学校生活が思いやられる!!
校長が言っていたように…」
なんとなく担任の話を聞き流して学校のチャイムが鳴る。
