メールが届きました。

 
 
一瞬、康平かと思っていた。
けど康平はいつのまにか自分の机に座って寝ていた。

何情けねえ顔してんだよと言いながら軽く
頭ポンポンされた。

普通ならキュンとくるところなはずなのになぜか
キュンとも何も来ずにはてなマークしか浮かばない。

悠「あ、ごめん。康平が良かった??」

私があまりにも無反応なせいか、変なことを言われた。

梓「いや、別に!!てか何急に!!」

何となく顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
チラッと康平のほうを見てみる。

…寝てやがる。やっぱ余裕なのか。

テスト開始まであと少し。
諦めて荷物を廊下に出して席で大人しくすることにした。


―――――。


キーーンコーーンカーーンコーーン。

「はい、そこま…『終わった~!!』

担任の声を遮った大介。
まだ初日なのに達成感に満ちたあの笑顔はきっと、
終わったの声にいろんな意味を込めているんだろうな。

「大介、うるさいぞ。あとで職員室に来い」
大「言われなくてもいきま~す」
「あ、そうだった」

休み時間の間に、悠太と大介と康平が力ずくでドアを元の
位置に戻したおかげか、担任も朝の件を忘れていたらしい。

有「騒がなければ免除だったのに~」

有香の突っ込みにみなが笑った。