「それは智君のおかげちゃう?」


『確かに最初は印象悪かったけど、会ううちに全然いい人で…』


好きになってる?


「あんな良い人おらんでー」



『うん…』



「まっ!自分の気持ちに正直に生きてみたらいんちゃう!
ってうちが言うなよって感じよな。ハハッ」



『ほんまやで!ナツこそ兄ちゃんとちゃんともっかい話してみたら?
兄ちゃんはナツ依存症やねんから』


「アハハ〜!何かほんまうちにはもったいないわ」


『んだんだ。
嘘やって!でもその化粧は何とかならん?
ハルもビックリやから』


「やんなぁ〜!ハル全くなつかんくなったしぃ」


アハハ…――



ナツと喋ってる間にハルは寝てしまった。

『寒くなってきたなぁ!』

「そぉ?風が気持ちいいわ」


『ハル寝かして上着とってくるわ』



私はナツに言うとハルを連れてテントに戻った。