皆はバーベキューの準備をしていた。



「亜美〜!」

ナツが私に声をかけた。

『酔ってる?』

「アハハ…ちょっとなぁ〜」


そう言うとナツは砂浜に座ったので私もナツの隣に座った。


「楽しいなぁ〜」

『そやなぁ…
ってか学校はどう?』

「普通かな〜!亜美が居たら楽しかったかも」



『そっか…ナツ?…はっきり言っていい?』


「ん?」


『何かなぁ。前亜美が兄ちゃんの事聞いたやん?
そん時に、好きやけど付き合わへんって言うたやん。』

ナツはうん、うん、と相づちをうって聞いていた。

『それってキープやんってあたしは思ってん。
まだ遊びたいんやなぁ…って。
別に遊びたいって事があかんとか思ってないけど、兄ちゃんと付き合ってても遊べるやん?』




ザザーン…

波の音だけで、しばらく沈黙が続いた。


「あんな…」

沈黙を破ったのはナツだった。

『ん?』