キャンプ当日…――


私は…寝坊した…


兄に叩き起こされ、慌てて準備をした。
            

『ごめ〜ん!』

私は寝てるハルを抱いて家の前に行った。


車は2台で行くらしく、ナツと兄は友達の車の中にいた。


智君が車から降りて来ると、荷物をトランクに入れてくれて、後ろのドアを開けた。



チャイルドシート…――


「ハル坊の為にゲットしたんやで!」


『ありがとう…』


私はハルをチャイルドシートに乗せると、横に座ろうとした。

「亜美っ子は前やー」


照れながら言う智君が何だかかわいくて、私は前に乗った。



プップー…―♪


兄達の乗った車が前を走ると、智君の車はその後ろを走った。



「まだ眠いやろ?寝てていいで?」

『ばっちり目覚めたわ!』


智君はCDをかけると、ガムを噛み始めた。


『煙草我慢してるよなぁ?』


「うんにゃ。眠気覚ましやで。」



絶対我慢してるよね…



「楽しみやなぁー!」

『だねぇ〜!』


それからくだらない話をして、ひたすら喋り続けた。