家に帰ると兄と智君が居た。
兄はナツと距離を置いてから智君と居る事が多かった。
「亜美っ子お帰り〜!」
『その亜美っ子ってそろそろやめへん?』
「アハハ。てかいつデートしてくれんの?
約束したやん!」
『いつしたっけ?』
「京都駅まで迎えに行ったんは誰でしたぁぁ?」
『あ〜!忘れてた
その節はお世話になりやしたぁ』
「ひどいなぁ〜!俺いつ誘われるか待ってたのに」
『ハィハィ。
智君モテるやろーこんな子持ちとデートなんてつまらんで?』
「んなこたぁーない!
俺、遊園地とか動物園とか好きやで〜!」
『そう…なんや…』
動物園…――
松と行ったよね…