色んな動物を見た後、私達は芝生の広場でお弁当を広げた。

                        

「どうした?」

ボーッとしている私に気付いた松が言った。


『えっ!?ううん。』


「…アキの事考えてた?」


『ぅん…何かなぁ…アキはハルの存在知らんねんなぁって…』


「会いたい?」

『どうやろ…微妙』



            
嘘だよ…


本当は会いたいよ…――

                        
だけど松に何だか悪くて嘘ついちゃった…


だけど松は気付いてたんだよね…――

                        
貴方には本当に感謝してるんだよ…―――



それなのに…


                        
どうして…??