亜美へ

この手紙を読んでる頃俺はこの世におらんねやな。

ごめんな。
俺薬やってしまってん。

亜美の事を愛してた。

でも亜美とハルにとっての幸せを考えたら、アキと一緒になることやと思うと、俺悔しかった。

何もできへん無力な自分にイライラして薬に逃げた。

何度もやめようと思ったけど、やめられんかった。

俺はあの世からお前らを見守る事にした。


亜美にはいつまでも笑ってて欲しい。


俺の最後の願いを聞いてくれ。


幸せになれよ。


またな。


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何…これ?


勝手すぎるよ…



            
私が薬に気付いていたら…


松は死なずにすんだよね?


私が気持ちを伝えていたら…


松はずっと隣に居てくれた?




松は居て当たり前な存在になっていたんだ…――



だから…


松の存在がこんなに大きいなんて…





失ってから気付いたよ…――