松の脱ぎ捨てた服を丁寧にたたみ、掃除機をかけた。



ふとゴミ箱に目をやると、大量の小さなアルミホイルやライターが見えた。



何で薬なんか……


            
そして部屋の隅には紙袋があった。



中を覗くと中にはブロックのオモチャの箱が入っていた。


            
ハルがいつかデパートで離さなかったやつだ…――




            
松…――

ハルの事を一番わかってたのは…

父親のアキではなく…


松だったね…―――



私はオモチャの箱を抱き締め泣いた…――


泣かないと決めてたのに…



その時、箱と箱の隙間から手紙のような紙が落ちた…――



何だろう?




読みたいけど…


読みたくない…――




でも…松が残した最後のメッセージ…――


私は手紙を開いた。