松の部屋に入った。



山盛りの灰皿…


脱ぎっぱなしの服…



私は下を向き、唇を噛み締め涙を堪えた。


泣かないよ…――



私は涙を堪えながら部屋を掃除した。


                        
まだ松が生きてた頃…―


よく色んな事で賭けをして、私が負けたら罰として、部屋掃除しにきてって言ってたよね…――



その賭けで負ける事はなかった私…――



ううん。

松がいつもわざと負けてくれたんだよね…――






今日は賭けで負けてないけど…

掃除するからね…



松は「勝手な事するな」って照れながら怒るかな?…――