私は一睡も出来なかった。


顔はむくみ、目は腫れていて、とにかくひどかった。

夕方からお通やで私は昼過ぎに松の家へ向かった。



ハルは夕方ナツに連れて来てもらう事にした。



                        
ピンポン…――♪


「はい。亜美ちゃん?開いてるから入って」


インターホン越しに聞こえた松の母の声はかすれていた。



『お邪魔します…』


「来てくれてありがとう」

『あの…手伝う事はないですか?』


松の母は色々準備とかで忙しそうだった。


「ゆっくりしててや。」


『いやぁ…何かさせて下さい。』


「じゃあ…あの子の部屋…掃除してくれる?
 あの子…いつも私が掃除したら触るなって怒るから…」




『…ハィ。』