「アレでよかったん?」

家に帰って、ハルを寝かそうとしている私にナツが言った。



『何が?』

「とぼけなーい!
高原の事に決まってるやん!」


『…………』


ハルが寝たので、布団をかけると私はナツの前に座った。


「マユは高原と連絡取ってるっぽいし、ほんまの事言うたらよかったのに…」


『アキはアキで今幸せやろうし…亜美は今智君と居て幸せやもん。』


「でも…その女の人と子供は高原と関係ないかもしらんで?…亜美と今の智君みたいに‥」



ズキンッ…――



確かに…


今までもそう考えた事はあった。

アキの子じゃないかも…


でも…


今更だよ…――


あの時…



アキと別れた時に、全て終わったんだよ…――


私は心の中で自分に言い聞かせた…――