あの智君の家に泊まりに行って以来、私達は今まで以上に会うようになった。


平日でも智君が仕事終わったら少しでも会うようにした。




私はママに智君と付き合った事を言った。


ママはよかったねと言ってくれた。


その事を智君に言うと、喜んでいた。


私達は周りから見ると本当の家族のようだった。


アキの事はたまに思い出す時はあったが、思い出すだけで、会いたいとか、そんな風に考えた事はなかった。




そして半分諦めかけていた仕事が決まったのだ。


家の近くのクリーニング屋さんのバイトだけど。



智君もすごい喜んでくれた。


何もかもが充実していた…――




そして11月になった…――