智君にそんな過去があったなんて…


その子は智君の事覚えてないんだろうな…


考えると切なくなった。



「ままぁー」

ハルが目を擦りながら起きてきた…


ふと時計を見ると9時を回っていた…


「泊まってくか?」


『えっ?いいん??』


「おかんがハルのご飯もしてたし今から食べたら遅くなるやろ‥
ってのは言い訳で泊まって欲しいねんけどな。」


『アハハ…そっか!じゃあ泊まってく』


私が言うと智君は笑顔でハルに話かけた。

「ハルー!おかんがご飯やてー!食べたら一緒に風呂入ろうぜー」


「おかんー」

ハルは真似して智君ママのところへ走って行った。

おかんて…


ハルは智君ママに甘えてご飯を食べさしてもらって、智君とお風呂に入った。


私はリビングで智君ママとコーヒーを飲みながらマッタリしていた。