「亜美が…未婚で子供産む事知って俺何かたまらんくなってん…

それから少しずつ気になり出した。


で、そんな時ケンが彼女と会わんくなって、俺よく亜美ん家行ったやん?


気がついたら好きになってた。

でもハルを自分の子と重ねてるとかはないで?」

            
私は小さく頷いた。


「最初は一人で頑張って育ててる亜美に何かしてあげたかった。
それだけやったけど、気づいたら俺の隣に居て欲しいって思ってん。」


堪えていた涙が頬を伝った…―


「ごめんな?黙ってて…」

私は首を横に振った。

「これからは何でも話すから‥」


そう言うと智君は私の涙を指でそっと拭ってくれた。