土曜日の夜


友達を呼んで皆でお好み焼きパーティーをした。


マヨネーズがなくなったので、智君が買いに行こうとしたが、ほとんどが智君の友達だったので、彼女は私が行くと言って家を出た。



その帰りに事件は起きた…

居眠り運転の車が突っ込んできたのだ。

彼女は車と電柱に挟まれ即死だった…――



それから彼女の両親は智君を責め続けた。


“あんたと出会ってなかったら”


“あの時あんたが買い物に行ってたら”



“あんたが代わりに死ねばよかったのに”



色々言われ、子供は彼女の両親が育てる事になり、2度と関わらないと約束させられたのだ。



“日曜に認めてもらえたら籍入れような”


その約束は守られる事はなかった…――




私は涙を堪えながら黙って最後まで話を聞いた。



智君は話ながら時折上を向いて泣かないようにしていた…――