小さな幸せ

「あいつは、ずっと辛い思いをして来た。
だから、絶対あいつのことを、
困らすな。
いいか?
お前の知らない時間を一緒に過ごした仲間からの、
お願いだ」
下を向いたままの与那に、
洋太は力強くうなずいた。