「龍神ってアレだよな、最近有名な暴走族」 「確か最強とか言われてる奴らだよな」 ヒソヒソと話す男子の会話に耳を傾ける。 なるほどね、暴走族か… 嫌な予感しかしない…関わらないでおこう。 「じゃあ、席は…おっ、高木の隣と前が空いてるな!」 …は? 何言ってんの…? 「これからヨロシクな」 私の隣に座ってニッと笑う葉山。 そして 「よろしく」 とだけ言って私の前の席に座る佐々木。