最強な彼の愛し方








「あのさ、ヒヨちゃん」


「なに?」


話し出したフウトの顔を見ると真剣な目をしていた。
















「ヒヨちゃんの事いくら調べても住所や学校どころか名前や年齢すらも出てこないんだ」



「え?」



「厳重にロックされてるんだよ、心当たりある?」


出てこない…?


そんなの私は知らない。






でも、




もしそんな事出来るとしたら…










多分、いやきっとイズの仕業だろう。



でも私は分かるよ、イズが私の為を思ってやったことだって。あの過去を隠そうとしてくれたんでしょう?



「そっか…心当たりはあるよ、予想だけど。きっと貴方達も知っている、いや必ず知ってる人だと思う」



そう言うと五人とも眉を顰める。


「大丈夫だよ、彼も私も敵じゃない
彼は優しいからきっと…私を守ってくれただけ
質問があるなら直接聞いてよ、出来る限りはちゃんと答えるから」





私の言葉を聞いて微妙な顔をしていたレン達だけどすぐにいつも通りに戻った。

「お前どこ住んでるんだ?」


「この倉庫のすぐそこだよ」


「誰と住んでるの?」


「今は一人だよ」


「“今は”って?」


「前はある人と二人で暮らしてたの」


レン、フウト、マサキからの質問にできるだけ丁寧に、なおかつ過去に触れないようにこれ以上聞くなと言うような返し方をする。


「カナタとハルマはない?」


「んー、俺は今度でいいかな」


「質問攻めされても困るだろ?」


「ん、ありがと」