「さ、さ、さ、」 『ん?あんた俺のことわかるの?』 「咲原、陽向」 『あっれ?同じ学年だよね?んー?』 あれ?こっちがあれ? 気づいてない、私のこと。 はっとして、私は髪をいじる。 髪おろしてるーーー、痛恨のミスーーーー。 『あーれ?みたことあるけど、ない。』 これって言ったほうがいいのかな、これって。 『あ、黒川』 「は、はい」 『おせーよ、待ったんだけど』 「は、はい」 『なんだその髪』 「結びます。」 咲原、くん?? 「咲原くん?」 『眼鏡取れよ』 え、