【あーミスちゃった……】

姉が来るとは思っていなかった。

【ついでに排除してしまおう】

暗い部屋の中で少女は思う。

【それより…どうしようかな、コレ】

手に持っている携帯が薄い光を放っている。

予想外の出来事に戸惑いつつも口角を吊り上げると、画面をスライドした。

「まぁ、このままにしませんけど?」

【このまま奈落の底に堕ちてもらうよ白雪 姫ちゃん♡】

少女はゆっくりと立ち上がった。