頭が痛い………ズキズキと脳ミソをエグられてるみたい………
「ちょっと大丈夫?」
真っ暗だった視界が晴れ、吃驚して 顔を上げる。
「…お姉ちゃん……」
見慣れた顔に安心した。
私がほっと息を漏らすと、お姉ちゃんは顔をしかめる。
雑誌では見せない顔だ。
「ほっとしないでよ、てゆーかさぁ…凄いうなされてたけど…」
「えっ?そうなの?」
私が目を大きく見開くと、お姉ちゃんは口を少し開いた。
「………はぁ?覚えてないの?」
「えへへ…うん。1ミクロンもね〜」
私が笑うと、お姉ちゃんは深い溜め息をつき
「もーいい。あんたとは通じ合えないわ」
と言いながら、腰に手をあてニヤけた。