実愛が帰ったあと、私は近くにあった携帯を取った。
画面いっぱいに新着メッセージのアイコンがある。
そのメッセージを1つ1つ読んでいく。
【これって……全部お兄ちゃんからのメッセージ?】
全て“返信ください”と書いてあった。
私は一番古いメッセージまでスクロールすると、ズラっと本文が書かれていた。
内容は不思議なものだった。
“父さんがヤバイ”とか“水槽に女がいる”とかのメッセージ。
夢でも見たのでろうか。私は“お大事に”とだけ送った。
その直後、扉からノックがした。
「どうぞ」
扉から姿を現したのは……