「え?うーん…」


だって私達の関係って、あまりにも謎すぎる。

ただの家政婦ならまだしも、私は住み込みで働いているわけだし。
王子にとって私は、一緒に生活している同居人でもあるんだなぁなんて今更ながらそんなことに気が付く。

別に私達はそういうことがあったわけではない。

でもお互いに若い異性同士だし…

そういうことがあったんだなぁなんて思われても何もいえない立場に私達はいるんだ。

王子も私と同じ事を考えていたのだろうか。

1人で少し考えこむように目をふせて、
そして顔をあげた。