私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



思わず声をあげてしまった。
あまりにも綺麗すぎて。


目の前に広がる、光の世界。

木も、ビルも、全てが青や白で光り輝いていて、イルミネーションのトンネルなんて、まるで宝石箱のような輝きを放っていた。


すごい!

こんなに綺麗なの、見たことない!


気づけば、私は王子の手をひいて走り出していた。


「王子、すごいですっ!綺麗すぎます~!」


「うん、綺麗だね」


そう言ってクククッと笑い出す王子。


そんなのはおかまいなしに、王子の腕を引っ張りイルミネーションのトンネルへと直行する。


黄色に青に赤に……色鮮やかなライトのトンネルをくぐる。

すごい……電気ってことを忘れる。


───ほんとに、宝石みたい!