私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



なんだかそのおかしな雰囲気に耐えられなくなって、私から話をふる。

「あ、あの…王子って、イルミネーションとか好きなんですか?…似合いますよね!」

イルミネーションのチラシをみた時、
行くって二つ返事だったもん。

すきなのかな?

まあ嫌いな人なんていないか。

「別に、そんなに特別好きなわけじゃないよ」

「えっ……?」

「ただ、葉月と見たかっただけだけど」



王子の何気ない一言に固まる私。

葉月と見たかっただけって……

葉月と見たかっただけって……


ううううぅ、もう!ほんとにもう!


「人の気も知らないでそんなこと言わないでくださいっ」

「何?本当の事だよ。葉月は俺と見たくないの?」