「もう、からかわないでください!」

「からかってない。ほんとの事だよ」


そんなまっすぐな王子の眼差しに、
私の心臓はまたドキッと反応してしまう。


うぅ……だめだ。

この調子だと別の意味で熱が上がりそう。


そう確信した私は、急いで王子を部屋から追い出し、眠りについたのだった。