私の王子様は、冷酷なんかじゃありません


王子が右手は自分の額に手をあてて、

左手を、私の額に当てた。


「…………っっ!?」


いきなりのことにびっくりして、少しのけぞってしまう。

目の先鼻の先に王子の顔があって……

気がついた時にはカアッと顔に熱がのぼるのがわかった。



あ、あつい。

王子に触れられているところがあつい……



「──え、葉月熱上がってる?」

「…………。」


黙りこむ私。

違う。

熱なんて多分上がってない。

いきなり真っ赤になっちゃったのは、

顔があつくなっちゃったのは……



あなたにドキドキしてるから。