「了解。何か食べたいものとかある?」
「ええっと……お粥が食べたいです」
風邪の時にはお粥だよね~と思ってそんな事を返事してから、ちょっと疑問に思うことがあった。
「わかった。少し待ってて」
そう頷いて部屋を出ていく王子。
ちょっと待てよ、適当にお粥が食べたいなんて言っちゃったけど、王子ってお粥……つくれるのかな。
確か、私がここにくるまではずっとコンビニ飯生活を続けていたんだよね…
不安を抱き始めた私の耳入ってきたのは、
王子の大きなひとりごとだった。
「お粥って、そういえば俺つくったことないんだよな」
ドア越しに聞こえる王子のそんな独り言をきいて、あわてる私。
や、やっぱり……!
何かもっと簡単なものをお願いすればよかった!
「美咲は作ったことある?」
ん、美咲さん?
あ、これって王子の独り言じゃなくて美咲さんと電話してる声だったんだ。

