私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



「今日も寒いですね!」

我ながらなんてテンプレートな…
後悔しても時すでに遅し。

王子は何も返事してくれないし…

こんな事なら類との話が終わってすぐ、
家に帰ってればよかった。

そんな事を後悔し始めたその時だった。
王子がいきなり立ち止まって、私の方をふりかえる。

………………?

いきなり振り返られて、きょとんとする私に、王子が一歩近づく。

そして。

ぐいっと王子が私の手を掴んだと思ったら、今度は掴んだその手を王子のコートのポケットの中につっこまれた。



「…………っっ!?」