「そうじゃないだろって、何が」 だから、ひとりごとにそんな返事が返ってきてびっくりする。 「海里先輩……!」 白い息をはきながら、王子が現れる。 家から公園まではそんなに近くないのに、 こんな短時間で迎えにきてくれるなんて。 少し息が乱れていて、肩を上下させている王子を見て、走ってここまで来てくれたことが分かって。 それが嬉しくて。 でも苦しいような、胸がしめつけられるような気持ちになる。