私の王子様は、冷酷なんかじゃありません


いつもとは違うその表情で、私に一歩、
また一歩と近づいた渚さん。

こんなに
本能が危険を訴えた事はなかった。

誰かに恐怖を覚えたことはなかった。

逃げようとしたその時にはもう遅くて。


すっかり渚さんに捕まってしまった私。



叫ぼうと思っても、恐怖で体が凍りついて声が出なかった。


どんなに抵抗しても、男である渚さんの力にはかなうはずもなく。