私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



「え、えっと……お客様、ご注文はお決まりでしょうか?」


そういって、前勤めていたラーメン屋と同じようにたずねる。


「決まりました」

そういって小さく頷く王子。

うう、なんかおままごとみたいでこっ恥ずかしい…


そんなことを思いつつ、私はポケットからさっそくオーダーマシーンを取り出した。

「ご注文お伺いします」

「えーっと、じゃあ……」


そういって王子が再びメニューを開くと、
野いちごとブルーベリーのパンケーキというメニューを指差してみせた。

「これ、ひとつください」

「……かしこまりました。野いちごとブルーベリーのパンケーキを、おひとつでよろしいですか?」

「はい」


いくら長年ラーメン屋で働いていたとはいえ、カフェとラーメン屋では何もかもが違う。

雰囲気も、やり方も。

だから普通に緊張してしまう。


「かしこまりました」